効果的なゴキブリ駆除のために⑤~田川市周辺でゴキブリ駆除をご依頼なら~BIORESCUE虫の110番

いつもお世話になります。

前回は薬剤散布による駆除方法についてお話ししましたが、今日は別の方法のお話をしたいと思います。

駆除業者の中で薬剤散布と同じくらい広く使われている方法として、ベイト剤というものがあります。要は毒の入った餌を設置することでゴキブリに食べさせる、また巣に持ち帰らせて巣語と駆除するという方法です。家庭用としてもホウ酸ダンゴやコンバットなど薬局で売られていますね。業者が使うものはチューブに入っていて小さなガンを使って必要な箇所に少しずつ出して使えるようになっています。ゴキブリの場合、若いゴキブリや卵を抱えたメスなどは巣の中でじっとしていることが多いので、ベイト剤を使うことでそのような動かないゴキブリも効果的に駆除することができます。効果は1週間から1カ月ほどで現れます。一度設置しておくと数ヶ月効果があるので厨房などの定期施工ではよく使われる手法です。

ただ、このベイト剤についてはいくつかの欠点もあります。一つは喫食性の問題です。ゴキブリは足の先や触角の先に味覚器官があってそれによって食べ物を確認しています。雌雄や大きさ、状況によって味覚の好みも個体差があり、また同じような味を食べ続けることもないので、一度効果があったベイト剤も使い続けるうちに効果が半減してしまう場合もあります。

もう一つの問題は薬剤に対する耐性が出やすいということです。ゴキブリ駆除の場合どのようなベイト剤も5パーセントほどの個体が生き残ってしまうといわれています。生き残った個体から薬剤に耐性を持つ個体が生まれてくることから、時間が経過するにつれて相対的に薬剤の効果が落ちてしまうのです。

このような喫食性や薬剤耐性の問題を解決するために、多くの業者は複数のベイト剤を使い分けて対応しているようです。ご家庭でもコンバットなどを使われている場合は同じ種類を使い続けることはせず、半年ごとくらいに違う種類を使うとよいかもしれません。

ベイト剤はキャビネットや棚の角などゴキブリが集まりやすい場所のほか、冷蔵庫の電気部分などの温かいところなどに設置します。ゴキブリが食べてくれることが大事ですので特に設置場所には気を使います。また、業務用のものはベトベトしたチューブ状のものがほとんどなので現場を汚さないような配慮も大切です。業者によっては配線モールなどを切ってその中にベイト剤を入れて設置しているところも多いようです。そのほうが回収や交換も楽ですからね。

今日も長々と書きました。ゴキブリ駆除といってもいろいろあります。次回は目先を変えたことを書きたいと思います。