いつもご依頼ありがとうございます。
少しい間が空いてしましましたが、ゴキブリについてまた書きます。
今日は私たちが現場を訪問して、どのような個所をチェックしているのか、ゴキブリの生息状況の見極め方について書きたいと思います。
ゴキブリがいるかどうかの確認をする場合、いくつかのチェックポイントがあります。
一つ目はフンです。クロゴキブリの場合は直径1ミリ程度、ゴマ粒より少し小さい粒状で真っ黒い色をしています。よく見ると少し角張って見えるのが特徴です。キッチンの戸棚や排水溝の付近に落ちています。チャバネゴキブリは挽いたコーヒーの粉くらいの粒で、棚の隅や蝶番の周辺に集中的にこびりついています。
二つ目は卵です。ゴキブリの卵は卵鞘というからの中に複数の卵が入っています。クロゴキブリの卵鞘は、生息している場所を探すと意外と簡単に見つけることができます。大きさも形もちょうど小豆のような形状をしています。クロゴキブリの卵鞘の中には13個から20個くらいの卵が入っています。
(チャバネゴキブリは卵鞘を常時お尻の部分につけて移動しますのであまり見ることはないと思います。)
三つ目は生息痕と呼ばれるゴキブリの歩いた後です。ゴキブリは汚いところや湿ったところを歩いているために体が汚れています。また、体の形状がおなかをこすって歩くような形をしているので歩いたところに黒いクレヨンでこすったような跡ができます。キッチンの戸棚の内壁や配管などにこのような痕がつくのはゴキブリが生息しているサインです。
私たちがゴキブリの駆除を始める場合、まず目視で生息状況を確認します。(私たちにかかると、ある程度清掃してしまった後でも、どんなゴキブリがどのくらい生息しているのか、大体のところがわかってしまいます。)
キッチンや洗面所、トイレなどの水回りなどのほか押し入れや畳の下、床下などを調査することもあります。特にクロゴキブリは主に壁裏や床下に生息していることが多いので、床と壁の隙間などの小さい隙間を利用して部屋と生息場所を行き来しています。きちんと調査をすることで、必要な場所に必要な分だけ薬剤を散布することができるのです。
ずいぶんと長々と書いてしまいました。近年、ゴキブリ駆除に関しては大手の清掃業者さんなどいろいろな業種から参入しておられるようです。中途半端な調査ややみくもな薬剤散布であまり効果が出ていないような工事をよく見かけます。業者を選ぶときにはどのような調査や施工の方針を持っているのか、よく聞いてみてください。私が書いているようなことも参考になるかと思います。
ゴキブリ駆除についてはまだまだ書きたいことがあります。また書きますので、今しばらくお付き合いくださいませ。