かわいいからと言って油断禁物~福岡市でネズミの被害でお困りならBIORESCUE虫の110番

いつもご依頼ありがとうございます。

冬の間、ちょくちょくネズミについて書いてきましたが、まだ問い合わせは多いですね。先日も相談をいただきました。

「最近、家の中で小さい、かわいいのが走っています」というご相談でした。まだ、現地調査を行っていませんが、いろいろとお話を伺ったところから推察すると、おそらくハツカネズミだろうと思います。

先日のblogでクマネズミについて書いた際に少し触れましたね。イエネズミには3種類いてハツカネズミ、クマネズミ、ドブネズミがいるという話を書きました。

ハツカネズミは体長5センチから10センチくらいと非常に小さく、ほかのイエネズミと違って乾燥したところでも生息できます。食物倉庫や押し入れなどをねぐらにすることも多く、一般家庭での被害は比較的多い種です。クマネズミほどではありませんが比較的警戒心が強く、居ついてしまうと厄介です。(罠などに簡単に引っかかってくれません)

ハツカネズミは繁殖力も旺盛な上に(ネズミ算って言いますよね)身軽で行動範囲が広いので、あっという間に住宅全体に被害が広がってしまいます。また、小さいためソファーやテレビの裏などあらゆる隙間に潜んでしまいます。

また、比較的「かわいい」のが家主の油断を誘ってしまうようです。

余談になりますが、ハツカネズミは英語ではマウス、クマネズミ、ドブネズミはラットと呼ばれているようです。生物学的にはマウスはハツカネズミ属、ラットはドブネズミ属でどちらも元々は実験用に改良された飼育変種なのですが、英語のニュアンスとしてマウスは「小さくかわいいねずみ」、ラットは「汚くくさいねずみ」という違いがあるようです。

ラットはからだが大きく、湿度が40パーセントを切ると生存できないと言われていますので、どうしても配水管などの汚い場所がすみかになってしまいがちです。だからラットは「汚くくさい」と言われてしまうのです。

また、ハツカネズミは耳が大きく体も小さいので、愛嬌があるようにも見えるのでしょう。さしづめマウスはミッキーマウス、ラットはねずみ男というところでしょうか。

話を戻します。そのハツカネズミですが、かわいいから、といって放置しておくと大変なことになります。ネズミくらいとタカをくくっている依頼者にお会いすると、つい厳しいお話しをしてしまいがちですが、ネズミの深刻な被害に警鐘を鳴らすのも私たちの重要のしごとです。ご容赦していただきたいと思います。

さわりだけ書きます。

ネズミは走りながら自分の尿などで臭いをつけて行動しますが、ネズミの尿には小児麻痺など深刻な疾患を引き起こす病原菌が含まれている場合があります。ネズミが衛生害獣と呼ばれるゆえんです。

まだ、十分に被害が広がっていなければ、比較的簡単に駆除できます。早めに御相談ください