いつもご依頼ありがとうございます。
福岡は、いよいよ夏が近づいています。スズメバチ、アシナガバチの相談も増えてきております。
ということで、今日は北九州市八幡西区で車庫にアシナガバチの巣ができているという通報を受け、さっそく駆除に行ってまいりました。
ありましたね。セグロアシナガバチの巣ができています。女王を含め、４匹いるようです。アシナガバチもスズメバチ同様、春先から、越冬した女王が一匹で巣作りを始めます。はじめは産卵、子育て、巣作り、巣の防衛なども一匹でこなしますが、写真のように働きバチが生まれると女王は徐々に産卵に専念するようになります。今は育房（巣の六角形の部分）も数十ですが、このまま巣作りを進めていけば、秋には200匹ほどの巣に成長してしまいます。
さて、よくアシナガバチは怖くないという人がいます。
アシナガバチは個体も小さく、スズメバチほどは大きな巣を作ることもないのでたいしたことはないと思っている人も多いようです。また、普段アシナガバチはスズメバチほど勢いよく飛ばず、どちらかというと長い後ろ足を垂らしてふらふら飛ぶイメージがあるのでさほど恐怖を感じないのでしょうか。
しかし、アシナガバチの攻撃性を侮ってはいけません。特にセグロアシナガバチは個体も大きく毒性も強いので威力はスズメバチにも劣りません。また、アシナガバチの巣はスズメバチと違って育房が露出していますので、巣にいる働きバチが一気に襲い掛かってきます。私たちは巣をとるときの反撃の勢いをよく知っていますので、とてもアシナガバチだから大丈夫とは言えないのです。
とはいえ、今日はまだ小さな巣でしたので素早く駆除して、事なきを得ました。これから秋にかけてアシナガバチも怖い存在になってくるというお話でした。皆様、お気を付けください。
