イタチ駆除のノウハウ②【飯塚市のイタチ駆除の例から】~BIORESCUE虫の110番

いつもご依頼ありがとうございます。

先日書きました箱罠の使い方についての続きです。

前回は箱罠の使い方、エサの仕掛け方について書きました。その中で入り口付近に置いたエサを食べない場合は仕掛け方に問題がある場合が多いということを書きました。

これは私の体験談ですが、どうしても捕獲できない現場がありました。

イタチが入って天井裏で音がするということでしたので、天井裏に捕獲罠を仕掛けて捕獲することにしましたが一向につかまりません。場所やエサなど何度も何度も修正を重ねても一向にエサを食べてくれる気配はありません。家の方にイタチは来ていますかと尋ねると、毎日のように音がするということです。この現場は一か月以上結果が出ずに正直困っていました。

さんざん苦労した割には、答えは簡単でした。あるとき、その家の方と話していてようやく原因に気づいたのです。その家の方はイタチが来るたびに毎日毎日家族みんなで天井を箒でつついてイタチを追い回していたのです。

イタチは臆病な動物なので食べ物はたいてい巣に持ち込んで食べます。巣で食べるのは落ち着いた環境で食べたいからです。この家のようにイタチを追い立ててしまうとせっかく仕掛けた罠のためのエサもイタチが食べてくれません。イタチを追い回すのをやめていただいて、ようやく捕獲できました。

上記は私のドジな体験ですが、要は罠がかからないときには何か原因があるということです。特に入口付近に仕掛けた比較的食べやすいエサも食べない場合は罠の設置方法や環境などの見直しが必要です。

もう一つ、箱罠設置のコツを書きます。広く知られていることですが、箱罠を黒い袋で覆うと捕獲率があげるようです。「ようです」と書くのは、私自身は正直、捕獲率が上がっている実感はありません。私の場合は袋をかぶせていてもいなくてもよく獲れます(笑)。特にメッキの箱罠は光が当たるとキラキラ光っていきものが警戒するので黒い袋をかぶせると良いというのが理由のようです。

私の場合は袋をかぶせる理由が少し違います。

私は動物をつかまえたときは捕獲罠に黒い袋(私は厚手のビニール袋を使っています)をかぶせて運びます。そのほうが、動物が落ち着いて暴れにくいからです。あらかじめかぶせておくと非常に楽ですし、動物のくさいにおいもかなり軽減されます。

ただ、これも善し悪しで狭い場所や天井裏に設置している場合は黒い袋がかさばって非常に邪魔です。このような場合、袋はかぶせません。

 ごちゃごちゃと書きましたが、ひとくちに動物の捕獲といっても様々な工夫があります。

お困りの際は是非ご相談ください。