いつもご依頼ありがとうございます。
先日は直方市でアライグマの駆除を行ってきました。飯塚市の現場でアライグマに遭遇しましたが、最近立て続けのアライグマに少し驚いています。
アライグマはもともと日本にいた生物でなくペットとして輸入されたものが近年野生化したもので、そのため福岡市などの都市部では見られるものの、筑豊の田舎(筑豊のみなさんお許しください。私も筑豊の人間なので、、、)ではほとんど見ることもできませんでした。4月に飯塚で遭遇したのも驚いたのですが、半月も立たないうちに直方でも遭遇してちょっとびっくりです。日本ではアライグマを捕食する天敵もいないので年を追うごとに生息域を広げているということでしょうか。イタチの駆除の現場でも外来種であるチョウセンイタチがほとんどですが、アライグマもチョウセンイタチのように在来種を席巻する日はそう遠くないのかもしれません。
さて、直方市の現場の報告です。
天井裏でごそごそ音がするという通報を受けて調査に入りました。
キッチンの換気扇のフードのあたりから「きゅっきゅっ」と音がします。どうやら子供もいるようです。イタチもそうですが、天井裏でも少し低くなっているところに巣を構えることが多いようです。子供を隠す巣穴のような場所として使っているのでしょうか。
こういう場合子供を取り出してしまいたいところですが、親がいる状態では開口中に口にくわえて別の場所に移動してしまうかもしれません。せっかく居場所がはっきりしているのに下手に刺激して状況が悪くなってしまうこともあります。また、親が巣にいる状態ではこちらに攻撃してくることもあり危険です。ここはしばらく我慢です。
3日後、屋根に仕掛けておいた罠に母親のアライグマがかかりました。
その後、1日観察しましたが他の成獣はいないようです。いよいよ換気扇フードの横側を開口して子供たちを取り出します。
取り出しました。2匹のアライグマの幼獣を保護しました。(親がいなくなって2日ほどたっていましたので虫の息でしたが、、、)
巣になっていた部分をきちんと消毒し、開口した部分を塞いで作業終了です。
アライグマは見た目はかわいくて動きも俊敏ではありませんが、非常に獰猛で決して人になつきません。
成獣の場合、指を咬み切るなど危害を及ぼします。