いつもご依頼ありがとうございます。
前回の投稿では、北部九州でアライグマが急増している件について書きました。この傾向は残念ながら続きそうです。特に山間部に近い家では対策が必要です。
そもそもアライグマがどうして問題になるかというと住宅の天井裏に入り込むからです。
アライグマは見た目からよくタヌキと間違われます。見た目からしても天井に上るようには見えないとよく言われますが、アライグマは長い指と鋭い爪でどこへでも上ってしまいます。一方タヌキは犬などのように木登りができないので天井裏に入り込むようなことはまずありません。同じ食肉目のなかでもタヌキは犬に近い仲間ですが、アライグマはイタチやカワウソなどに近い仲間なのです。
話は少しそれましたが、アライグマが天井に入ってしまうと様々な実害をもたらします。まず体が大きいためにイタチなどと比べてかなり大きな音がします。ドスンドスンといった感じですが、重さで天井が抜け、そのまま室内に落ちてしまうこともあります。糞尿の量も多いので大きなシミができてしまうなどの害もあります。何よりもあちこちでがりがりと壁を壊したり、時にはうなり声をあげるなど独特の存在感で住人に恐怖を与えてしまいます。
また、春の繁殖期には天井裏で子供を産んでしまいます。こうなると執着心が強くなり、煙などで追い出しをかけても容易に出ていかなくなります。ますます解決が困難になります。
(当社の害虫・害獣駆除の作業方針と流れ、こちらもご覧ください)
このように書くとアライグマは大変ですが、心配はいりません。なぜなら、アライグマについてはきちんと対策しておけばかなりの確率で予防できるからです。
アライグマは天井裏に入るためには10cm四方くらいの隙間はどうしても必要です。この大きさの隙間は築10年程度の新しい家ではほとんど見つかりません。ただ、築30年以上の家や建て増し(建て増しなどの改装では屋根に大きな隙間ができていることがあります。外見では全く分かりません)などの改築を行っている家は要注意です。
特にいままで天井裏で音がしたことのあるお宅は早急に確認が必要です。ある日大きな音がして気づいたら大ごとになっていたということがあるかもしれないのです。
当社では天井裏の生息調査や屋根上の調査なども行っています。気になることがあればいつでもご相談ください。